協議会について

会長ご挨拶

遠藤伸子(女子栄養大学)

第7期会長を務めさせていただくことになりました遠藤伸子(女子栄養大学)でございます。第6期(2021年4月~2024年3月)に引き続きということになりましたが、また、新たな気持ちで精一杯取り組む所存です。会員校並びにご関係の方々には、本会の運営にあたり引き続きのご支援をお願い致します。

協議会の目的は、養護教諭養成に関わる大学が、相互の提携と協力により学術と教育の発展に寄与し、養護教諭養成の進展に関わる高等教育機関の使命達成に貢献することです。具体的には、養護教諭養成の教育課程や制度に関する研究や事業、養護教諭養成に従事する教員の資質向上を図る事業を行うこと、また、そのための情報交換や連絡協議を図ること、加えて養成に関する社会的活動や提言などを行うことです。

様々な学問分野・領域からなる大学・短期大学の集まりである本協議会においては、長年、いずれの養護教諭養成課程においても共通するコアカリキュラムを作成するという課題を抱えて参りましたが、ようやく第5期末に「養護教諭養成課程コアカリキュラム(養大協版)2020」が完成致しました。そこで、第6期では講演会やワークショップを通して普及に努め、第6期末の2023年には活用状況について調査を行いました。

この間、令和4年(2022年)12月には中央教育審議会答申にて「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~『新たな教師の学びの姿』の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~」が提言され、学校組織のレジリエンス向上には、むしろ多様な専門性・背景を有する人材の取り込みが必要であり、教職員集団の多様性を確保することの重要性が指摘され、本協議会の意義を再確認したところです。

さらに令和5年1月「養護教諭及び栄養教諭の資質能力の向上に関する調査研究協力者会議の議論の取りまとめ(初等中等教育局健康教育・食育課)」では、「養護教諭の実践に求められる力を育成するために養成教育を可視化し、会員校の行う教育の質を高めることを目的として、日本養護教諭養成大学協議会にて「養護教諭養成課程コアカリキュラム」が作成されているが、各大学等においては、これらの内容も参考にしながら、教職課程の質の向上に向けた取組を進めていくことが重要である。」と報告されました。養護教諭養成教育の向上に寄与できたのではないかと喜んでおります。第7期では活用状況調査を基にコアカリ改訂の検討を行なって参りますので、是非ご協力をお願い致します。

さて、第6期は新型コロナの感染対策に振り回される一方で、ICTの活用などが飛躍的に進みました。その結果、本協議会もオンラインやオンデマンド等を活用しながら、総会やセミナー、ワークショップ等を行って参りました。開催日や方法を見直すことで、より多くの会員の皆様にご参加いただけるようになったのではないかと思います。また、FD委員会主導で作成された教材のコンテンツも増え、充実して参りました。HPからご覧いただけますので是非ご活用ください。

第7期も役員一同、協議会の目的に適う活動を行って参ります。皆様からのご意見やご要望などお知らせいただければ幸いです。